12 空蝉
一つ、二つ、三つ編みを
鏡越しに 結んであげた
待ち焦がれたのは
愛し幼なじみの 甘さ
一回、二回、薬指
熱のように口付けた
幼過ぎたのか 十四
立ち尽くした酸っぱさ
これまで ため込んできた
「……愛して」ごと、暴き出し
空蝉は 君と夜を 溶かし
つらら つらら
一人、二人、山査子を
種に撒いた 二十四
火傷したのは、三十路
人よりは、遅い方か。
これまで ため込んできた
「……愛して」ごと、暴き出し
空蝉は 君と僕を 溶かし
つらら つらら
これまで ため込んできた
「……愛して」ごと、暴き出し
空蝉は 君と夜を 溶かし
つらら つらら
これまで 許しつづけた
「……愛して」さえ、暴き出し
空蝉は 君と僕を 溶かす
つらら
つらら
一青窈「音木箱」に捧ぐオマージュ詩
*この詩の基本型は歌手・一青窈さまの「音木箱」に則って書かれております。
*サブスク配信されております。名曲なのでぜひ聴いてみてくださいませ(*^▽^*)。
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